「ディズニーファン」の記事が大炎上した事情 多様性に合わせたコンテンツ改変に不快感表明

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ディズニー好きを標榜する判事が書いたコラムがアメリカで問題となっている(写真:Charlotte Kesl/Bloomberg)

「ディズニーが気にしているのは客よりも政治だ」――。ディズニー・ワールドは「Wokeness(ウォークネス=政治的な正しさに対する意識の高まり)」によってせっかくの楽しみをぶち壊していると批判するコラムが先日、ネット上で大炎上した。

ジョナサン・バンボスカーク氏が執筆したゲストコラム「愛しのディズニー・ワールド、ウォークネスで体験が台なしに」がフロリダ州の地元紙オーランド・センチネルの電子版に掲載されたのは4月23日。

ネバダ州ノースラスベガス在住のバンボスカーク氏は同コラムで、ディズニー・ワールドと同テーマパークのあるフロリダ州オーランド市を支持する気持ちを「本気で考え直している」として、こう書いた。

「ディズニーがウォルト・ディズニーの価値観やビジョンから乖離すればするほど、ディズニー・ワールドは私にとってますます無意味なものになっていく」「客の没入体験こそがビジネスモデルの核心であることを、ディズニーは忘れつつある」――。

毒を消し去る魔法の王国

ディズニーのウェブサイトによれば、同社は近年、テーマパークがさらに多様性を尊重した「インクルーシブ」なものとなり、「すべてのお客様がつながり、感動できる」体験を提供できるよう、さまざまな変更を行ってきたという。

そうした変更の一環として、ディズニーは昨年、人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン」の題材変更を発表した。スプラッシュ・マウンテンはそれまで、元奴隷がアフリカの民話を物語る1946年のディズニー映画『南部の唄(うた)』を下敷きにしていた。

同様の変更はテーマパーク以外にも広がり、公式動画配信サービス「ディズニープラス」では『南部の唄』を配信しないとの決定が下された。

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