「ディズニーファン」の記事が大炎上した事情 多様性に合わせたコンテンツ改変に不快感表明

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すると今度は、「ツイッター上の暴徒」がバンボスカーク氏を追いまわすようになった。同氏の意見はネット上で猛反発を食らい、政治家を含む大騒動に発展したのだ。

ディズニー・ワールドのあるフロリダ州第10選挙区選出のバル・デミングズ下院議員(民主党)は、多様性拡大に向けたディズニーの活動を支持する、とツイート。「新しい人々を歓迎し、寛容で、可能な限り素晴らしい体験をもたらそうと絶えず進化し続けるこの地域の代表であることを誇りに思う」と書き込んだ。

フロリダ州議会議員のアンナ・エスカマニ氏のツイートは、これとは違った変化球だ。「要するにこのラスベガスの成人男性は、ディズニーがアトラクションから人種差別的なキャラクターやアニマトロニクス仕掛けの強姦魔を取り除こうとしていることに腹を立てているのね。そういう解釈で合っているかしら?」。

政治問題化するテーマパーク

バンボスカーク氏は、ディズニーが行ったほかの変更も批判している。ネイル、ヘアスタイル、体の見える部分に入れたタトゥーなど「個人の表現様式」について従業員に「より大きな自由」を与えるというディズニーが4月に発表した変更も、その1つだ。

「(ディズニー・ワールドに行くために)何千ドルもかけてアメリカを横断するのは、知らない人が自己表現するのを見るためではない」とバンボスカーク氏は書いた。「私がそこに出かけるのは空想の世界に浸るためであって、他人の自己表現という現実を見るためではない。その人たちの個性をねたんでいるわけではないし、彼らの私生活がうまくいくことを願ってはいるが、私は職場であえて個性を表現するようなことはしない」

ディズニーはテーマパーク部門の責任者、ジョシュ・ダマロ氏が記したブログ記事で、この変更はキャスト(テーマパークの従業員)が「自身の文化や個性を職場で表現」できるようにするもので、会社としては「職場をめぐる現代の状況に適切に対応する」ものだと説明している。

ディズニーには24日にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。

ダマロ氏のブログには、この決定は「キャストの多様性や帰属意識をさらに重視するために」行ったものの1つで、変更にあたってはキャストから事前に意見を聞いている、と記されている。

バンボスカーク氏はコラムにこう書いた。次にジャングル・クルーズのアトラクションに乗船したり、スプラッシュ・マウンテンを眺めたりするときにはディズニーの政治路線が頭をよぎるだろう。「それで気分は台なしだ」。

(執筆:Jesus Jiménez記者)
(C)2021 The New York Times News Services

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