「GWずっと家にいろ」が到底不可能な3つの理由 「お願い」ばかりでは人々はもう付いてこない

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なかには家でも楽しめる「ステイホーム企画」や、出演者たちが家での過ごし方を提案する番組もありますが、あくまで申し訳程度のレベル。むしろ「そんなもので、連休中ずっと家にいられるか!」という怒りを買ってしまっているケースが散見されます。

また、スマホ、タブレット、パソコンを見ると、政府や自治体に不満を表す記事やコメントが目に入り、「ステイホームなんてやってられるか」という心境になりやすいもの。もともと人間は不満の声で誰かと共感し合うと、気が大きくなりやすく、それまで守っていたルールを破ってしまうところがあります。その点、強制力の低い今回の「お願い」を守る可能性が低いのは当然でしょう。

コンサルタントをしている私のもとにも、「夫婦で旅行の予定があったのですが、罪悪感からキャンセルしました。でもテレビを見ていると旅行している人が多くて、妻は『何でキャンセルしたの?』と不機嫌になるし、険悪なムードになっています。今からでも近場の旅行先を手配するか迷っていますが、どうすべきでしょうか」という相談がありました。

このようにゴールデンウィーク前半は我慢したけど、後半は「やっぱり出かけたい」という人が増えるのではないでしょうか。

買い出しで家を出たときに見る現実

食料を入手しようと外に出たときも、「ステイホームなんてやっていられるか」と思わせる理由に遭遇します。

遠出を避けて近くの飲食店で食事を楽しむ人々の姿を見かけるほか、なかには「お酒持ち込みOK」と書かれた店に入っていく人も。コンビニの前を通れば、これから外飲みや家飲みをするであろうグループが大量にお酒やつまみを買い込み、外食チェーンの駐車場を見ると満車に近い状態。駅前、公園、路上、電車など、多くの場所でお酒を飲む人々の姿を見かけます。私自身も一部パチンコ店に行列を作る人々の姿を見て首を傾げてしまいました。

「入念な感染対策が取られた飲食店よりも危険ではないか」と思わせるようなものが多く、やはり「自分だけステイホームなんてやっていられるか」という気持ちになってしまうのも仕方がないでしょう。「みんなやっているし、これくらいならいいかな」という気持ちは日を追うごとに大きくなりやすいだけに、連休後半では近場だけでなく、足を伸ばす人が増えることが予想されます。

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