4都府県に緊急事態宣言が発令され、7県にまん延防止等重点措置が適用される中、ゴールデンウィークに突入しました。今年のゴールデンウィークは、主に4月29日から5月9日までの11日間ですが、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、ともに対象期間は5月11日までが設定されています。
主な要請内容として、「不要不急の外出や都道府県間の移動を自粛」「酒類やカラオケの提供店舗、大型商業施設に休業」「大型イベントは原則無観客」「部活動などの制限や自粛」などが挙げられています。
また、東京都の小池百合子知事は、「今年のゴールデンウィークもステイホームをお願いしたい」「旅行・帰省も中止、または延期でお願いをし、『東京から出ないでください』『東京にもいらっしゃらないでください』と申し上げています」「“路上飲み”は絶対にやめていただきたい」「バーベキュー、キャンプなどの屋外レジャー、ホームパーティー、レンタルスペースでの飲み会なども、ぜひともお控えいただきたい」「(連休中の平日にあたる)4月30日、5月6日、7日も(企業は)連続休暇にするような対応でお願いいたします」などと外出自粛を強く訴えています。
しかし、政府や自治体がどんなにステイホームを呼びかけても、人々の間に漂っているのは「すべては守らないと思う」「そんなのできるわけがない」という否定的なムード。引いては、「ステイホームなんてやっていられるか」と思ってしまう3つの理由があるのです。
テレビとネットが発する外出への誘い
政府や自治体などから発せられるのは、相変わらずの「お願い」ばかりで、しかも自粛要請に基づくデータはほとんど世間の人々に伝わってきません。根拠も進歩も感じられない対策に不信感を抱いている人は多いものの、それでも「真面目に従おうとする」のが日本人の長所。これまでそうだったように、不満があってもステイホームを心がける人が多いのですが、そんな真面目さを吹き飛ばしてしまう3つのものがあります。
その最たるものは、ステイホーム中に目から入る多くの情報。
テレビをつければ、芸能人やアナウンサーがスタジオに集う番組ばかりで、彼らはステイホームをしていません。番組内容も、お出かけ情報、おいしそうなグルメ、登場人物が普通の生活をしているドラマなど、ステイホームの気持ちを揺るがしかねないものが目白押し。さらに情報番組では、渋谷のスクランブル交差点や東京駅、高速道路や新幹線の混雑状況、観光客やアウトドアを楽しむ人へのインタビューなど、「自分ばかり我慢するのは嫌だ」と思ってしまう映像が次々に映されています。
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