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「今の新人はかわいそう」と思っている人の誤解 変わらない会社に優秀な人材は嫌気がさす必然

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  • 中原 淳 立教大学経営学部教授
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最近ある企業の方が「リモートだと伝わりにくくて」と言うので、思わず「対面のときは本当に伝わっていましたか」と返してしまいました。

意図を持ってコミュニケーションの工夫をすれば、リモートでも相互理解や情報共有はできます。スキマ時間はオンラインでも作れます。仕事の指示が明確で稼働状況が把握できていれば働きすぎの問題は起きないでしょう。育成の計画と実施をきちんとすれば、背中を見せられずとも何とかなります。

すなわち、問題の根源は意図や戦略があいまいなことにあります。対面なら、相手に空気を読ませ場当たり的にやり過ごせましたが、リモートではそうもいきません。結果、解決せずに先送りしてきた問題が顕在化したのです。

「もう元には戻らない」現実を受け入れる

新型コロナの感染状況は終わりが見えません。緊急事態宣言の後、解除されて感染者数が増加に転じまた緊急事態宣言……という繰り返しがいつまで続くかわかりません。

仮に状況が落ち着いたとしても、思考や行動は元に戻らないでしょう。すでに私たちは、人混みを避けたいと感じ、ちょっとした用ならリモートで済ませてほしいと思うようになっています。対面を前提とした社会にはもう戻らないという現実を受け入れるしかないのです。

とはいえ、リモートに最適化するしかないと腹をくくれば、知恵も出てくるものです。この1年、学校の現場で次々と難題に直面し、そのたびに解決策を見いだしてきました。

例えば、大学院のゼミの時間であれば冒頭に「チェックイン」という、その時々の感情や思考を共有する時間を設け、終わった後もすぐにはZoomを落とさずにフォローアップの時間に充てて、コミュニケーションの問題を最小化しています。

1つひとつはそんなささやかなことですが、その積み重ねで多くの問題は解決できるという手応えを得ています。

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