奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、まじめな女性ほど罠に陥る「官製貧困」、明日の生活が見えない高学歴シングルマザー……。
「見えない貧困」はあなたのすぐそばに実在します。
なぜ離婚したら子どもは制服すら買えない生活を強いられるのでしょうか。なぜ国は手を差し伸べないのでしょうか。
貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクション『東京貧困女子。』のコミカライズ版第2巻より一部抜粋してお届けします。
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なかむら あつひこ / Atsuhiko Nakamura
貧困や介護、AV女優や風俗など、社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けるノンフィクションライター。現実を可視化するために、貧困、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾け続けてつづけている。著書に『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)、『崩壊する介護現場』(ベストセラーズ)、『日本の風俗嬢』(新潮社)、『名前のない女たち』シリーズ(宝島社)など多数。Twitterアカウント「@atu_nakamura」
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おだはら あい / Ai Odahara
2014年、漫画アプリ「comico」にて初めての連載となる『忍獣カノン』をスタート。
その後、社業漫画の依頼などもこなしながら、集英社「少年ジャンプ+(プラス)」にて『魔喰のリース』『LAND LOCK』と約4年の週刊連載後、現在は『東京貧困女子。』の作画を手がけている。