ローランド総会、創業者と社長が激しい応酬

「これは乗っ取り」「いや、構造改革のためだ」

梯氏 「ローランドを再生するなんておよそできない」と、たまりかねて昨年の暮れにローランド株を(総会招集通知書が来るだけの株を残し)全株売りました。しかし(私は)財団の理事長、財団はナンバーワンの株主、私自身もここに出られるだけの株を持っています。ですからここに出てきました。入り口でさっきケチをつけられた。これダメとか。何で邪魔が入ったんですか。

三木社長 財団の議決権は、別途、適正な書類を備えた当事者が指定されていて、列席していただいております。したがって株主様は個人株主として今回決議をしていただくということ。(財団の)理事会の決議に沿った決定と聞いている。

梯氏 財団の理事長は私。そこ(=理事会)で決議はしておりません。理事会に出た人もここにいる。そこで否定されている。あらゆるところに仕掛けをして邪魔をする。創業者に、「久しぶりだから居場所をとっておくから見に来てよ」という配慮があってもいいくらい。それなら言うことはない。いつも演奏会をやってくれる、今日、演奏会があるかどうか知りませんが、なごやかな総会は去年くらいからなくなった。さみしい総会。これが最後の私の株主総会、だから声を大きくしてやります。

もう1つは、カネを調達するときに、(取引銀行は)3行あるのに、どうしてりそな(銀行)だけに注文を出すのか。タイヨウ(のヘイウッドCEO)は、4月16日にりそな銀行の支店長と(一緒に)初めて来た。いろんなパブリッシュ(印刷物)には、三木君以下は(ヘイウッドCEOと)130回もミーティングしていると出ている。

私は4月16日が初めて。(4月)24日も来た。はっきりと、財団は売る意思が全然ないことを明言した。パンフレット、PRいっさいを財団の理事に持ちこまないでくれと言って、そうしてくれるということだったのに、約束を破って、一部の理事にパンフレットをまくという非常に卑劣なことをしている。

理事会招集の食い違い

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電子楽器の老舗はどこに向かうのか(撮影:今井康一)

三木社長 MBOの決断のプロセスは、私は利益相反の立場なので、担当取締役の田村(尚之)のほうから回答させていただきます。

田村取締役 常若コーポレーションとりそな銀行の間で借り入れが行われた。入り口はりそなさん。最終的には非上場化を目指していて、非上場化すると資金調達手段が限られてくるので、将来的に1行に限定するということは常識的にありえない話なので、入り口だけはそういう形になったと理解いただければ。

梯氏 今までやってきたローランドの方針と違う。銀行がファンドを連れてくるということが、そんなことありえていいんですか。それと、私はノドがかれていますから、代わりに、僕の言うことよくわかっている人がいますから、代理に発言してもらいます。

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