ワタミ総会、対照的だった経営陣と創業者 クライマックスは総会後にやってきた

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例年、両国国技館で開催されてきたワタミの株主総会だが、今年は品川のTKPガーデンシティで開かれた

「上場来、初の赤字という大変厳しい決算になってしまった。(昨年から)株主総会の会場、日時の変更や規模縮小をさせていただいたことを大変申し訳なく思っている」――。今年の総会は桑原豊社長の謝罪で幕を開けた。

居酒屋「和民」を展開するワタミは6月29日、東京・港区のTKPガーデンシティ品川で株主総会を開いた。10時ちょうどに始まった総会は11時35分に閉会。大きな波乱もなく、会社が提案した剰余金の処分や取締役の選任など4議案は、賛成多数で可決された。

ただ、昨年の総会とは、いくつかの点で様相が違った。

1つは会場だ。ワタミの株主総会といえば、例年、墨田区の両国国技館で開かれてきた。ところが、2013年度の決算が上場以来、初めて最終赤字に陥ったことなどから、今回は規模の縮小をせざるをえなかった。会場が狭くなったことで、株主以外の参加者も募集はなし。今回の総会の出席者も2188人と、昨年の2400人から減少した。

渡邉美樹氏が総会後に登場

もう1つは、総会後の催しだ。これまでは「ワタミ感謝祭」と銘打ったイベントが盛大に催され、株主以外でも事前に申請すれば無料で参加することもできた。だが、今年は株主に対してだけ、「創業30周年記念講演」という講演会が開かれた。

今年のクライマックスは、総会中ではなく、この総会後のイベントで起こった。総会には姿を見せなかった、創業者の渡邉美樹氏が登壇。「365日24時間死ぬまで働くことが社員の幸せだなんて思ってもいない」と力説。「仕事というものは、時間とおカネをやり取りするものではない。働くことは人間の生き様であり、働くことで人は成長すると言ってきた」と持論を展開した。

次ページ講演には伏線があった
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