国は認可保育園の園庭の広さについて、「2歳以上児1人につき3.3㎡の屋外遊技場が必要」としていますが、近くの公園等での代替も認めています。
保育園を考える親の会では、認可保育園のうち基準を満たす広さの園庭を保有する園が何%かという「園庭保有率」を独自に調査しています。都市部では、この園庭保有率が年々低下していて、園庭のない認可保育園が急増しています。
千葉市の2020年度の「園庭保有率」は65.9%で、平均の71.8%を下回っており、横浜市やさいたま市に比べても低めです。千葉市は、東京都の都心区などに比べれば土地の確保はしやすいと思われるだけに、ここまで園庭保有率が落ちているのは残念なことです。
今後、再開発が進む地域で保育ニーズが高まると思われますが、意識して園庭を確保しなければ、園庭保有率がさらに低下していく恐れがあります。
公立保育園は主食持参
認可の保育料は自治体が決めており、3歳以上児は無償(別途、食材料費の負担あり)、3歳未満児は世帯所得によって額が異なります。
千葉市の保育料は、平均と比べると高めです。3歳未満児の最高所得階層の保育料は、100市区の平均6万7033円を上回る7万9000円でした。保育園を考える親の会では中間的な所得階層*の保育料も調べていますが、千葉市は3万3450円で、こちらは有効回答98市区の平均(3万0587円)をやや上回りました。
*中間的な所得階層=所得控除前の年収が夫525万9156円・妻100万1161円、夫の社会保険料額を73万6282円、子ども1人とした、第1子保育料(総務省「家計年報」を参考に設定)。
また、3歳未満児の食事の費用はどこでも保育料に含まれていますが、3歳以上の食材料費は別途、保護者が負担するのが国の基準になっています(所得等による免除あり)。お隣の東京都では主食費部分について都がお金を出しているため、都内の市区では主食費は無料、副食費(おかず代)は自治体や施設ごとに違っています。
これに対して千葉市は、市の補助がなく、主食費も副食費も園によってさまざまになっています。公立園の場合、主食は家庭から持参することになっており、副食費(おかず代)は5160円を払います(月額)。民間園はそれぞれに費用などを決めています。
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