千葉市「移住者にやさしい」保育園政策の実態 父母ともに「市外勤務者」の場合に加点がある

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千葉市は、強力に待機児童対策を進めてきました。認可保育園の新設とともに、認可外保育施設の認可移行も進めてきて、9割近い「入園決定率」を達成するまでになりました。

千葉駅周辺の再開発、幕張新都心拡大計画の進行により、子育て世帯の流入が進むことが予測され、待機児童対策の手を緩められない状況ですが、今後は園庭の確保など、質を伴った整備に注力する必要があると考えられます。

さらなる「保育の質」向上に期待

千葉市の「千葉市こどもプラン」(第2期)では、質の確保・向上についてもページを割いています。すでに実施されていることとして注目されるのは、認可保育園等の保育士の配置基準の改善です。

東京都内の自治体も1歳児5人に対して保育士1人とする基準の改善を行っていますが、千葉市はそれに加えて、2歳児も5対1にする改善を行っています(国の基準は1・2歳児ともに6対1)。また、市の指導員による施設の巡回支援指導も、認可・認可外とも年に1回程度行っています。

首都圏の一角をなす主要都市として、今後もニーズに対応した整備と質向上への取り組みが並行して行われることが期待されます。

普光院 亜紀 「保育園を考える親の会」アドバイザー

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ふこういん あき / Aki Fukoin

早稲田大学第一文学部卒。保育園に子どもを預けて働く親のネットワーク「保育園を考える親の会」顧問・アドバイザー。保育ジャーナリスト。大学講師。著書「後悔しない保育園・こども園の選び方」(ひとなる書房)、「不適切保育はなぜ起こる」(2024年6月20日刊行、岩波新書)ほか多数。

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