不安から「薬物」に手を染めてはならない 第7回 具体的な対応策で怒りの元を断つ

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怒って状況が変えられるなら

早めの対応がカギではあるが、怒りの感情が湧いてきそうになったらどうするか。そういうときは、怒って「変えられる(コントロールできる)こと」と「変えられない(コントロールできない)こと」があることを頭に思い浮かべてもらいたい。

 例えば、以下に挙げる事象・事物を、あなたが怒ることで、「変えられる」か「変えられない」を選択していただきたい。選択基準はあなた自身の基準で構わない。あなたが変えられると思えば怒ればいいし、変わらないのであれば怒ったところで無駄でしかない。

 天気、電車の遅れ、渋滞、政治、景気、上司、部下、親、子供、友人、配偶者、恋人、自分の性格、自分の給料、自分の人生……

 いかがだったであろうか? 「怒ること」と「怒らないこと」を上手に区別することがアンガーマネジメントだ。怒って「変えられる」ときに重要なのは「いつ、どのように、どの程度、それらを変えるのか」ということ。変えられると思っているのに、怒って変わらなければ余計にイライラが募る。

 怒って「変えられない」ときに重要なのは、具体的かつ現実的な対処策を持つことだ。商談先に向かっているとき電車が遅れたときには様々な不安がつきまとう。しかし、駅員に八つ当たりをしても電車は動かない。ならば、先方に素早く連絡を入れ、違うルートで向かうという可能な限りの行動を取るべきだ。怒ることなく事態は良い方向に動き出すはずだ。

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