有名人のブログやツイッターが「炎上した」というニュースをよく見かける。たしかに有名税の部分もあるだろう。
SNSでのコミュニケーションは、応対の方法を誤ると、取り返しのつかないことになってしまう。
SNSに書き込みをした本人は、悪意がなかったり、正しい意見を述べたつもりでも、読み手からは異なる解釈をされることがあるからだ。
今回はアンガーマネジメントの見地から、ブログでトラブルを起こさない方法を紹介しよう。
ブログが炎上。いつものオレのつもりで書いたのに・・・
2007年8月、北海道巡業中のある人気力士が、自身のブログにこう書き込んだ。
「今は十勝? 北見にバスで移動してますが、バスガイドがここ最近、超ブサイクで悲しくてしかたありません(-_-メ) おまけに話しかけて来るから寝れないし…(笑)(゜o゜)ゲッ!!メールに気がつかれました!!!さいなら~」
この力士は、豪快な突き押し相撲に定評があり、番付も非常に高かった。
また、コワモテの風貌にそぐわないユーモア満点のトーク力が話題を呼び、当時テレビのバラエティ番組にも引っ張りだこでもあった。
そして、ブログに関しても、普段の投稿は、サービス精神旺盛の内容で、読者数も多く、コメントも好意的なものばかり。
しかし、「超ブサイク」の投稿後、状況が一変する。
「2ちゃんねる」にリンクが貼られていたため、「いやー、〇〇(番付)がこんな書き込みしちゃまずいだろ」、「ネタにされたガイド可哀想だ」……等々、立ち上がったスレッドに、力士を非難するコメントが次々に寄せられた。
投稿についての力士の真意はこうだ。
「小さいころからバスガイドというと、美人のイメージがあった。自分としては、変な意味で書いたわけじゃあない。いつものオレの調子で書いたんだ。でも、みんな見ていたんだな……」。
おそらく、読者を楽しませるつもりで書いたのだろう。
力士は、思わぬ批判を呼んだことに落胆したそうだ。
数日後、ブログに謝罪文を書き、バスガイドに対しても「もし不愉快な思いをされていましたら本当に申し訳なく思っています」と反省の弁を述べている。
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