「体にいい食品ばかり」食べたがる人の深刻盲点 まずは「腸」を、もっと「きれいな状態」にしよう
2つめは「体にいい食べ物の『消化の速さを無視』して食べてしまう」ことです。
「消化の速さ」が異なる組み合わせはNG
健康雑誌などでも取り上げられていますが、「おやつはスイーツの代わりにナッツ類を食べるといい」という話をよく聞きます。ナッツ類は食物繊維が多く、そのなかでも、くるみはアーモンドやアマニ油、サバやサーモンと同様に、「オメガ3」系の脂肪酸を非常に多く含む食品です。「オメガ3」は健康に欠かせないDHAを含む「体にいい脂肪酸」といわれています。
「じゃあ、体にいい『カテキン』が豊富な緑茶と一緒に食べるとますます体にいいかも」と思いがちですが、実は問題があります。
「健康な人も盲点!「腸の汚れ」が招く5大不調」でもお話ししたとおり、食べ物には種類によって「消化の速さ」が異なります。くるみは消化の速さが遅い「スロー」に分類され、緑茶は消化の速さが早い「ファスト」に分類されるので、それぞれの消化のスピードが異なります。
異なる速さで移動する食べ物を同じ消化管に入れると消化のトラブルが起きやすくなり、腸全体の流れが遅くなってしまうのです。これが「腸が汚れた状態」では、ますます腸に多くの負担をかけてしまいます。
食事だけ大改革したところで、意味はありません。先に消化管を正しく機能させないことには、どんな健康法を試しても効果が出ません。
「体にいい食べ物」と聞くと何でも試してみたくなりますよね。また、「『体にいい』というと、いくら食べても大丈夫」とつい思ってしまいがちです。
しかし、「体にいい」からといっても、たくさん食べればその効果が増えていくわけではありません。「腸が汚れて」いると消化も鈍くなりますし、何種類も食べても消化の速さが異なっていれば、さらに腸の流れも悪くなっていきます。
すると食べ物が腐敗して壁に張り付き、腸は狭くなり、毒素の処理もできなくなります。こうして腸管の中でどんどん蓄積されていき、腸管は「食べ物を下へと送る」ために24時間働きつづけることになるのです。
これは、腸から自浄に必要な「すき間」の時間、つまり、「空っぽのまま何もせずに休む時間」を奪うことになります。つねに満杯のまま食べ物を処理しつづければ、消化管はあちこちで流れが詰まり、自分で自分を浄化できずに、どんどん疲れていきます。
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