「体にいい食品ばかり」食べたがる人の深刻盲点 まずは「腸」を、もっと「きれいな状態」にしよう
「『健康にいい食品』ばかり食べたがる人の盲点」の1つ目は、「『食品』についてばかり目がいき、肝心の『腸』について意識がいかない、『腸が汚れた状態』のまま食べつづけてしまう」ということです。
腸がキレイだからこそ「体にいい効果」が出る
よくある食事療法では、「あの食品が体にいい」「この食べ物が健康に効く」といったものばかりです。しかし、「体にいいからといって、健康にいい食べ物を摂取するだけでは不十分だ」というところまでは教えてくれません。
1つ、例をあげてみましょう。「視力をよくしたければブルーベリーがいい」という話もよく聞きます。ブルーベリーは、「アントシアニン」という抗酸化物質をもち、それが目の網膜にある「ロドプシン」というたんぱく質に作用するため視力の回復効果が期待されるといわれています。
しかし、一生懸命ブルーベリーを食べても、消化管がふさがれて働きが低下していたら、ブルーベリーに含まれるありがたい抗酸化物質は血中までたどり着くことができず、その効果も期待が薄れてしまいます。
さらに、消化管の働きが低下していることにより、長い間腸内にブルーベリーがとどまることになってしまい、かえって「腸に負担をかけてしまう」という悪循環に陥ってしまうケースもあります。
つまり、どんなに「体にいいスーパーフード」といわれていても、消化管が詰まって正常に流れていなければ、腸の中で「奇跡」を起こせないのです。
いくら体にいい物質が含まれていても、唯一の通路(消化管の壁にある「穴」)がふさがれて血中に到達できなければ、どんなに「体にいい食べ物」でも効果が十分には発揮されず、体外に出てしまうことも少なくないということです。
体調不良の原因となる毒素を除去するのはたしかに重要ですが、それをできる万能の食べ物など存在しません。体をキレイにするには、消化管こそ重要な役割を担っています。腸がベストコンディションになっていることで、はじめて「その食べ物の真の効果」が発揮されるのです。
ログインはこちら