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南紀白浜空港が見違えるほど変わった決定要因 周回遅れからトップ走者に躍り出た「やる気」

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岡田社長が誘客の先に見据えるのは、和歌山県が抱える人口減少への対応だ。移住による定住や観光による交流とは異なり、さまざまな地域に拠点を持ちながらその土地ごとに関わりを深める「関係人口」を増やすことを主眼に置く。

「地元でいちばんの観光地なのに平均所得が低いという問題もある。夏のピーク期に合わせた採用ではなく、オフシーズンの底を上げて、賃金を引き上げることにつなげたい」

「ただ、やるかどうかだけ」

「民間だからできることって別になくて、ただやるかどうか、それだけです」

国が推し進める「空港民営化」のあり方について尋ねると、岡田社長はすかさずこう答えた。

「人もお金もないから、僕らも県の1部門という意識でやっている。こないだなんか、県の課長に『僕は県の部長より岡田社長の指示を受けて動くことが多いですよ』と言われたけど、ほんとそんな感じなんです。ほとんど僕の部下のように県職員も一緒に働いていますから」

実際、和歌山県県土整備部港湾空港局の山岸陽介局長も民営化の成果に手応えを感じている。「岡田社長のネットワークで、県の管理時代では会えなかった人や企業、得られなかった情報が入ってくる。空港を核にすることで、これまで縦割りになりがちだった庁内の業務が、別の部署と横断的に取り組めるようになった変化は大きい」と話した。

南紀白浜空港は今秋にも、新たに国際線ターミナルの開業を予定している。逆風吹き荒れる環境条件の悪さを考えるよりも、「地域にどう新しい風を吹かせるか」が経営のテーマ。岡田社長は、日々もたらされる情報と人をつなぎ、実行に移すことに、余念がない。

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