500社育てた渋沢栄一、商才は10代から凄かった

合理的なうえに人間の心もよく理解していた

「日本資本主義の父」として知られる渋沢栄一の実像に迫る。左は兼子夫人(写真:共同通信)

2024年から新一万円札の「顔」になる

日本を代表する実業家、「渋沢栄一」が脚光を浴びている。2024年からの紙幣刷新においては、新一万円札の顔に選ばれて、福澤諭吉からバトンタッチ。それに先駆けて2021年から放送が始まる、NHK大河ドラマ第60作「青天を衝け」は、渋沢を主人公とした物語だ。

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急速に注目を集める渋沢栄一とは、いったいどんな人物で、結局のところ、何をしたのか。そんな疑問を密かに抱いているビジネスパーソンも少なくないだろう。無理もない。

「日本資本主義の父」といわれる渋沢。日本初の株式組織の銀行として創設した第一国立銀行(みずほ銀行の前身の一つ)をはじめ、経営を手がけた企業は500社以上。活動分野も多岐にわたるうえ、実業家になるまでにも紆余曲折があった。全容を把握するのはなかなか難しい。

渋沢のことを一から知るには、まずはエピソードを通して、どんな性格だったのか、その人間性に触れるのがてっとり早いだろう。思想を形作る人間性を知れば、渋沢が多岐にわたる企業の経営に携わりながら、どんなビジョンを持ち、何を成し遂げて、何を成し遂げられなかったのかが見えてくるはずだ。

短期連載第1回となる今回は、若き日の渋沢の逸話を紹介する

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