ビジネスプランは死語、A4一枚で起業できる アイデアはプレゼンでなくピッチで売り込め

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起業道とは、起業家のように考えて行動する、つまり起業家の行動原則と思考法のことを指す。起業の始まりは、「問題」だ。便利なこと、価格が安いことを当然と思わず「なぜ便利なのか」「なぜこんなに安いのか」と考えたり、常識やしきたりを「本当にこれでいいのか」と疑ってみたりして、「何の問題を解決するか」「問題へどう関わるか」に目を向ける。

事業計画は「構想」より「行動」でよくなる

自分が何をしたいのか、だんだんわかってきた。しかし、考えているだけでは何も進まない。実際に行動を起こせるかが重要になる。

起業の世界では「何かやってみる」が大原則。行動はいかなるものにも勝る。これが当たり前のようで、実は難しい。賢い人ほどわなに陥りやすい。ビジネスのルール、業界の常識を知っていれば知っているほど、うまくいかない理由が次々と浮かんでしまうからだ。

しかし、起業の世界は往々にして実行したものが称賛を浴びる。何事も、始めるために偉大である必要はないが、偉大になるためには何かを始めなければならない。

つまり、時間をかけて事業計画を作成し、何度も検討を重ねるという「構想」よりも、試作品をもって人に聞いて回る「行動」こそが成功への近道だ。

試作品はA4一枚に製品やサービスの概要を書き出したものでもよい。四コマ漫画でもいい。ソフトウェアやネット上のサービスならば、バグがあってもかまわないからプロトタイプを用意しよう。完成品でなくても、起業のアイデアが伝わるものであれば、人は有意義なフィードバックをくれる。フィードバックを得て、改善する。改善を加えたものでまた行動する。その繰り返しが大切だ。

購入意思があるならば対価としていくら支払うのか、ダメならどこが悪いのか、興味があって一緒に働いてくれるのか、誰かにつなげてくれるのか。限りなく低予算、かつスピードを重視するプロトタイピングはビジネスアイデアをかたちづくるのに大変役立つ。

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