ビジネスプランは死語、A4一枚で起業できる アイデアはプレゼンでなくピッチで売り込め

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

人はやりたい仕事を考えるときに、「何になりたいか」、つまり弁護士や医者といった職業を考えてしまう。「何がやりたいか?」と同時に、「何の問題を解決するプロになりたいのか?」と考えると、さまざまな関わり方が見えてくる。

ビル・ゲイツはマラリア撲滅に対して原子炉への投資?

例えば、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツは世界一のソフトウェア帝国を築いて巨万の富を得て、現在はマラリア撲滅という問題などに取り組んでいる。と同時に、燃料効率がよく、核廃棄物が少ない第4世代原子炉による発電に大規模投資をしている。

マラリア撲滅を達成するとひとくちにいっても、その関わり方はひとつではない。医者になる、ワクチンや新薬を開発する研究者になる、病院をつくる建設者になるなど、さまざまな関わり方ある。実際、ビル&メリンダ・ゲイツ財団はマラリア向けのワクチンや治療薬の開発に出資している。加えて、ビル・ゲイツは電気を供給することを目指したわけだ。

病院を建設・運営するにも、医療機器の使用にも、ワクチンを低温保存しながら運搬するコールドチェーンにも電気がいる。マラリアが流行するような熱帯、亜熱帯の国では電力が安定供給されていない。そこで、ビル・ゲイツは電気を供給することに目をつけ、安心安全安価に供給でき、環境負担が少ないとされる第4世代原子炉への投資を選んだ。

問題意識を中心に考えれば、さまざまな職業が選択肢として挙がる。バブソン大学では、起業の起点について、次のように教えている。

Entrepreneurship is problem driven. Be aware of problems around you. Appreciate the problems around you. Engage in problem-solving!
起業道、そのすべての道は問題から。問題を意識し、感謝し、解決に向けて尽力する。
次ページ起業道とは、起業家の行動原則と思考法のこと
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事