アマゾン、楽天を侵す「ショッピファイ」の正体 モールもリアル店も介さず世界を相手にできる

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アマゾンキラーと呼ばれるShopify(ショッピファイ)。2018年に日本語対応が進んで以降、国内でも利用者が急増している(写真:PaulMcKinnon/iStock)
コロナ禍で加速しているEC取引における自社ネットストア構築の中心にいるのがカナダ発のベンチャー「Shopify(ショッピファイ)」です。「アマゾンキラー」と呼ばれるショッピファイがなぜ、いま注目を浴びているのでしょうか。
『商品売るならShopify』の著者、角間実氏が「もともとソフトウェアエンジニアであった自分が一目で惚れこんだ」というショッピファイの魅力と強みについて解説する。

サーバー管理も不要で低コストが強み

ショッピファイを一言で表すと「機能拡張ができるレンタル型の通販カートシステム」です。レンタル型なのに機能拡張が追加できる。この一点により、ネットショップ運営者にあった、さまざまな課題を解決し、「アマゾンキラー」とまで呼ばれるほどに成長しました。

ネット通販の代表格といえば、これまでは楽天、アマゾンでしたが、いまや有名なモールに出店しておけば売れるという時代ではありません。

消費者の購買行動におけるリテラシーは年々高まり、買い物はただモノを買う行為から、新しい「体験」や「経験」のための手段に変わりました。このように変化を続けるECビジネス市場で、最先端のニーズに合致しているのがショッピファイなのです。

これまで多くのネット通販システムは「利用者(購入者)」のほうを向いてシステムが構築されてきました。そのなかで、店舗運営者(マーチャント)の使いやすさや利益がどこか後回しにされてきたところもあります。

一方、ショッピファイが大きく違ったのは、利用者をもちろん大切にするのは大前提で、さらに店舗運営者の使いやすさ、利益の優先度を非常に高く設定したことです。

ECビジネスを始めるには、これまで時間も手間もコストも多くかかりました。新規事業として始めるには高いハードルがありました。

ところが、ショッピファイならサーバー管理も不要で低コスト、デザインも簡単かつ基本機能のみで運営をスタートできる仕組みになっています。

運営後に発生する数々の課題に対しても、その都度、最適解を探すことのできる、多様な機能が備わっており、まずはストアを小さく作り、運営するうちに大きく育てていく思想性が特徴です。

日本上陸時はほぼ英語だったサービスも日本語対応が進み、急速にローカライズされ、日本独自のサービス(楽天市場との連携や決済など)も日々リリースされています。

次ページDtoCの流れをブーストさせているショッピファイ
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