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自律神経のバランスを乱す「悪い習慣」の正体 下がった副交感神経をいかに上げて整えるか

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  • 小林 弘幸 順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
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それにもかかわらず、時速100キロでブレーキをまったくかけずに走り続けたらどうなるでしょうか。エンストしたり、タイヤがダメになったり、事故を起こしたりしかねません。快適に走り続けるためには適度なブレーキが欠かせないのです。

そして、そのブレーキの役割を果たすのが「副交感神経」です。副交感神経は、血管を緩ませ、血圧を低下させる働きを持っています。副交感神経が優位になると心も穏やかになります。

交感神経と副交感神経のバランス

車を運転するためには、アクセルとブレーキが必要であるように、体にとっても交感神経と副交感神経の両方が必要なのです。「交感神経」と「副交感神経」は生活習慣や感情など、さまざまな要因によってめまぐるしく上下しながら、常にバランスを取り合っています。自律神経のバランスは、次の4パターンに分類されます。

  • ①交感神経も副交感神経も高い
  • ②交感神経は高いが、副交感神経は低い
  • ③交感神経が低いが、副交感神経は高い
  • ④交感神経も副交感神経も低い
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  • このなかで、最も心のバランスがよいのは「①交感神経も副交感神経も高い」です。残りの3つは、どれも自律神経のバランスが悪い状態であり、そのなかでもとくに悪いのは「④交感神経も副交感神経も低い」です。

理想的なバランスは、10:10、もしくは9:9など、ともに高いレベルを維持することです。常にバランスを取り合っているため、同じ値になることはありませんが、なるべく高いレベルでバランスを取り合うことが理想です。

バランスがうまく取れていないと、自律神経のバランスが乱れ、「肩こり」「頭痛」「不眠」「便秘」「免疫力の低下」「全身の倦怠」「イライラしやすい」「集中力が続かない」などの不調を起こしやすくなります。

さらに、長期的には「高血圧」「糖尿病」「脳疾患」「認知症」「心臓病」「鬱病」などのリスクが高まります。自律神経は全身に張り巡らされているので、影響は心と体の全身に及びます。

そこで大切なのが、いかに高いレベルで両者のバランスを取るか、ということです。自律神経は、意思と関係なく働いているので直接コントロールすることはできません。しかし、実は間接的に整えることが可能です。

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