週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #高城幸司の会社の歩き方

急増する「人事部アンケート」は職場を変えるか 「職場への不満」を解消しようとする会社が増加

8分で読める
  • 高城 幸司 株式会社セレブレイン社長
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

あるいは職場が広域に分散しており、仕事ぶりが見えづらい職場。離職率が高く、その理由が明確になっていない職場の社員には必要かもしれません。

ESサーベイは会社全体で取り組むべき課題を明らかにするもの。一方でパルスサーベイは個別の不満をあぶり出して、個別に対策を打って解決するもの。それぞれに特徴があります。必要性の高い職場や階層(職務経験や年次など)で絞って取り組むことで人事部に負荷をかけない運用を考えるべきでしょう。

あるいは人手を使わなくてもスムーズに運用するためには、テクノロジーの活用が必要かもしれません。最近はパルスサーベイ運用が手軽にできるHRテックサービスがいくつも登場しています。そうしたサービスを活用することで、運用の手間は大きく下げられることでしょう。

社員に対する対策の導線をしっかり作っておく

そして、もう1つ重要なことはパルスサーベイで不満があるとわかった社員に対する対策の導線をしっかり作っておくことだと思います。不満が明らかになった社員に対するフォローは誰がするのか? どのようにするのか? 人事部だけでなく、現場の上司だけでなく、経営陣も一体となって取り組む姿勢が重要です。

この連載の一覧はこちら

例えば、仕事が楽しくない、忙しいとの回答を続けている社員に対して、上司に状況を伝えて、あとはお任せでいいのか? むしろ逆効果になる可能性もあります。著しく不満が続いていた場合には人事部が面談して状況を把握し、そのうえに配属策を変えるなどの打ち手が必要でしょう。

あるいは職場全体に波及している問題であるとわかれば、上司の側に教育的な指導や配置転換が必要となります。このあたりの打ち手を決めて、実行していくチームを作り、継続的にモニタリングしていくべきでしょう。

こう考えるとパルスサーベイは手間がそれなりにかかると言えます。ですから気軽に考えすぎることなく、しっかりと準備をして、継続する覚悟をもって取り組むのがいいと思います。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象