30~40代の家庭を持つ人の退会が目立った
――コロナ禍で店舗の営業や会員数にどの程度の影響がありましたか。
4、5月は自治体からの休業要請を受け、ほとんどの都道府県で店舗の営業を見合わせた。FC店、直営店のいずれもそれが一番大きな打撃だった。
また、会員の退会や休会もかなり出た。具体的に言うと、58万人いた会員が一時は50万人に減り、それとは別に休会者が6万人出た。退会された方は30~40代の家庭を持っている人や女性が多かった。
ただ、昔からある総合型フィットネスクラブ(スタジオやマシン設備、浴場などを完備した施設)では、今回のコロナ影響で会員が2~3割減ったとも言われている。それに比べたら、われわれが被った打撃はまだ少ないと言えると思う。
――総合型に比べて退会が少なかったのはなぜでしょうか。
総合型は高齢者の会員が多いのに対して、エニタイムの利用者は20〜40代の男性が中心。特に若い20代の単身者はコロナ下でも筋トレなどのトレーニングを欠かさず、高い利用率が続いている。
よくフィットネス業界はと一くくりにされがちだが、そもそも総合型と24時間ジムは仕組みや利用のされ方がまったく異なる。総合型は共通の更衣室やスタジオ、大浴場があって、中高年の顔見知りの会員たちが談笑したりする場にもなっている。
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