24時間ジム「エニタイム」コロナ禍でも強気の訳

国内運営会社トップに聞く勝ち残り戦略

一方、24時間ジムはシャワーも更衣室も個室だし、家から運動着で来て、1人で黙々とトレーニングして、終わったら着替えずにそのまま家に帰る方が多い。そういう使い方のジムだから「密」ではない。使ったマシンは各自が備え付けのアルコールシートで消毒するのが以前からのルール。会員の方々はこうした点をよく理解されている。

また、本部が感染防止策のガイドラインを作り、各店にそれを順守させている。空調設備による空気の入れ替えは当然として、マシンとマシンの間に透明のパーテーションを設けたりして、会員の方々にも入館時の検温や手の消毒、施設内でのマスク着用をお願いしている。エニタイムの国内店舗数は800を超える(9月末で829)が、これまでクラスターは1件も起きていない。

年間150以上の大量出店続ける

――最新の会員数など足元の状況は?

 春から夏にかけての混乱時期に比べてかなり落ち着いてきた。新規出店による上乗せもあり、会員数は55万〜56万人ぐらいに戻ってきた。一時は会員数の10%を超えた休会者も6%程度に減っている。既存店舗で見ると特に都市部での戻りが顕著だ。

――エニタイムは店舗の約8割がFCです。コロナの影響で赤字に陥っているFCは出ていませんか。

初年度費用がかさむ新店を除けば、赤字店はないと思う。標準的な店舗で言うと、損益分岐点は会員数で400〜500人。実際には1店あたりの平均会員数が850人いたので、今回のコロナの影響でそこから100人減ったとしても、赤字にはならない。

ただ、新規出店に関してFCはやや慎重になっている。FC加盟企業は130社に上るが、その多くが別の事業も営んでいる。飲食や不動産、携帯販売などさまざまだ。そちらの事業がコロナ影響で厳しいので、新規出店投資はセーブしたいというところが多い。また、感染が拡大して再び休業要請が出る事態に備えて、今はなるべく手元資金を厚めにしておきたいと。

――2018年度に184店、2019年度は234店と、ここ3、4年は大量出店を続けてきましたが、今年度の新規出店はどのくらいに?

コロナ下でもFCの出店キャンセルは出ておらず、9月末までの半年間で90店以上が新規オープンした。昨年度よりは少ないが、それでも年間で150以上は行くだろう。新たなFC加盟企業の募集も再開した。来年度以降も当面は毎年150~200の出店を継続する。

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