「ストレスが消えても続く」不調の正体と対処法

心身症は体と心の両面から診察する必要がある

一般内科は、病気の原因を「体」という1つの側面から診るのに対して、心療内科は「体」はもちろん「心」に抱えたストレスにも原因を探します。

つまり、体も心も両方の面から診察し、両方の面にアプローチをしながら治療をするのが心療内科なのです。

長引く不調に悩んだり、不定愁訴に悩んでいるといった場合は、心療内科を受診すると解決の糸口が見つかるかもしれません。

そもそも心身症はなぜ発症するのでしょうか? そこには、「体」「心」「ストレス」の3つが複雑に絡からみ合っています。

心身症になる3つの原因は「体」「心」「ストレス」

「体」は、文字どおりわたしたちの肉体を指し、人によって、もともとその病気になりやすい体質的要因や遺伝的要因の有無などが異なります。

「心」は、性格やものごとの捉え方を指し、同じストレスでも影響されやすい人とそうでない人の違いなどがあります。

「ストレス」は、体や心に変化をもたらす外からの刺激を指します。

ストレスの原因には、天候・騒音などの物理的、薬物などの化学的、過労や睡眠不足などの生理的、人間関係からくる不安・緊張・怒りなどの心理的、そして周囲や環境など社会的なものなどがあります。なかでもいちばんやっかいなのが心理的ストレスと社会的ストレスです。

わたしたちの体は、ストレスという衝撃を心に感じても、脳から自律神経系や内分泌系、免疫系などに情報を出して、安定した心身のバランスを保っています。

ところが、ストレスが強くかかりすぎたり長期にわたると、それらの働きが過度になってバランスが崩れてしまい、体に不調が現れます。この不調を心身症と呼びます。

このように心身症は、体、心、ストレスの3つが複雑に絡み合って発症しますが、体に不調として現れるかは人によって個人差があります。

例えば同じストレスの状況下にいたとしても、皆が一様に胃潰瘍になるわけではありません。ストレスを受けてもストレスと感じなければ体に影響しません。また、ストレスを感じても体質的に胃が丈夫という人もいます。

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