第4回 日本の経営系研究者はバカなのか?

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

研究者の絶対数が少ないのか?

しかし、ランキングは競争相手との比較によって決まるのですから、日本の社会科学分野の研究者の絶対数が他国に比べて少ないのではないか、とも考えられます。

 残念ながら、米国や東アジアの国々の分野別研究者の数はわかりません(調べれば数字はあるのかもしれませんが、日本で用いている分類と同じ方法で分野別研究者数が分類されているかどうかわかりません)。

 しかし、この絶対数が足りないのでは? という言い訳は、米国との比較においては成り立っったとしても、香港やシンガポール、台湾、などの国に対しては成り立ちにくいと思います。香港、シンガポール、台湾は小さい国であるにも関わらず、どの国も少なくとも“Accounting”, “Business and International Management”, “Management Information Systems”, “Management of Technology and Innovation”, “Strategy and Management”の5部門において論文の被引用数において日本より上位にいるからです。

 以上いろいろ議論してきましたが、やはり社会科学、特にビジネスを研究する分野の研究力が日本は劣っているようにしか見えません。厳密なことは言えませんが、研究者の数の差以上に研究力の国際比較においてビジネスを研究する分野の研究力は理系の各分野に比べ劣っているように見えます。数の問題ではないと言うことは・・・率直に言って、経済・経営の先生たちは理学・工学の先生に比べてバカなのでしょうか?

次ページ英語論文を書かないのは大問題
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT