第3回 日本の経営学の研究力は低い

なぜ日本のビジネス研究は国際競争力がないのか

前回紹介したScopusは、前出のTHE世界大学ランキングやQS世界大学ランキングの算出に用いられているデータベースで、1996年から2010年までの論文を対象とした国別の被引用数ランキングを27の学術分野ごとに調べることができます。
Scopus;http://www.scimagojr.com/index.php

 研究機関別ランキングを調べたISI web of Knowledgeとは分野の分け方が若干異なっていて、こちらでは「経済」と「経営」は、 “Economy”と “Business, Management and Accounting”という別のカテゴリーとして集計されています(以下、カテゴリーを英語で表記していきますが、がまんしてお付き合いください)。

さらに、Scopusではサブ・カテゴリーの国別ランキングまで知ることができます。例えば “Chemistry”の分野は “Organic Chemistry”や “Electrochemistry”など、七つのサブ・カテゴリーに分類されているのですが、この七つのそれぞれについて、論文の被引用数のランキングを調べられるということです。

 それではランキングを見ていきましょう。なお、これから示すのは2012年10月時点での国別ランキングです。

次ページ“Chemistry”と “Materials Science”の競争力は高い
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