第4回 日本の経営系研究者はバカなのか?

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英語論文を書かないのは大問題

この仮説はきちんと調べてみたほうがよさそうです。数で劣っていないなら、質で劣っているとしか考えられないからです。私がある経営学者に、経済・経営分野で上位100に入る研究機関が日本にはないという結果を見せた際に、その人は筆者に次のように言いました。

 「日本の学者は日本語の論文誌に論文投稿をしているということではないですか」

 確かに、そういうこともあるかもしれません。経営系の研究者の大半が日本語で論文を出し英語論文を出していない、という事実が現象としてあるかもしれません。

しかしだとしたら、ここで問いたいことがあります。それは、もし大半の研究者が英語ではなく日本語での研究発表を当然であり誇らしいこととして思っているとしたら、それは大きな問題ではないか、ということです。

 英語で論文を書いて研究成果を世界に発信することよりも、国内向けに日本語で論文を書くことを目標に研究しているということは、学問の世界に身を置きながら、世界に自分の研究を知ってもらいたくない、ということだからです。

 そして定評のある海外ジャーナルに投稿しないということは、査読者になっている世界レベルで定評のある研究者からの批評を拒否しているということです。国内の学術誌の査読者は基本的に日本で勤務する日本人研究者です。世界トップクラスではない集団内での相互チェックでしかありません。

 これはつまり、自分の研究に自信がない、あるいは保身を図る姿勢でしかありません。能力がないという以前に、学者としての自覚や責任感がないということです。それは、能力がないことよりも情けないことだと思います。

 インターネットが普及した現在、地方の酒蔵や農家までが当然のように世界を相手にビジネスをしている時代です。そんな時代に、自分の研究成果を世界に問わない学者の言うことを誰が聞くでしょうか?

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