大学は学歴から「学習歴」が問われる時代になる

単位互換進み大学名だけでは評価できなくなる

世界中にある大学の講義を受講して学位を取得することも可能になる時代がやってきた (写真:Jomkwan7/PIXTA)

オンライン普及後の大学の未来はどうなるのか――。

10月15日配信記事「大学は『オンライン化』で根本的に変わっていく」では、授業のオンライン化が大学に及ぼす影響について述べた。ここではオンライン講義は、教室での従来の講義を単にオンラインに置き換えただけのツールではなく、大学の教育改革・入試改革に結びつく重要なテーマであること紹介している。

『週刊東洋経済臨時増刊 本当に強い大学2020』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとアマゾンの販売サイトにジャンプします

今後、オンライン授業が教育の多数派(マジョリティー)となっていく場合、あらゆる授業は場所や時間を問わずに受講できるものとなる。たとえば、キャンパスは日本にありながら、世界中の学生が“来日することなく”日本の大学に留学したり、日本の学生がアメリカやイギリスの大学の授業を受講したりといったことが容易になる。つまり、入学した大学の授業だけを受け続けるという必要性は理論上、皆無となると言ってよい。

オンライン化によって学生が世界中の教授の講義を受講できるようになると、学生たちは、複数の大学で同一または類似のテーマの講義を展開している場合、自分にとって「最も良い授業を調達」するようになるだろう。そうなると次の2つのテーマが議論される。第1に単位、第2に教員の存在意義である。

学生は“最も良い授業”を幅広く調達

まずは単位についてみてみよう。近年、他大学の科目を履修して、それを単位として認定する動きが広がっている。留学先の授業を学問体系に基づいたナンバリングなどを活用することによって単位認定するといったことは以前から行われてきた。

次ページルール変更で単位互換が容易に
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
トレンドライブラリーAD
人気の動画
スバリスト、トヨタ購入者とまったく異なる嗜好
スバリスト、トヨタ購入者とまったく異なる嗜好
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
実家が迷惑施設化「7戸に1戸空き家」日本の大問題
実家が迷惑施設化「7戸に1戸空き家」日本の大問題
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
持たざる国・日本に大激震<br>エネルギー危機が来る

脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

東洋経済education×ICT