訪問しない営業で成果を出す顧客獲得の新手法 新規開拓のためのオンラインセミナーのやり方

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「大ヒット」には、時流との合致、希少性、講師の知名度など、さまざまな要素が絡みますが、タイトルに共通して必要なのは、見た瞬間に「何について語られるのか」と「自分にとっての価値」が明確なことだと思います。

最初につけるタイトルは仮置きくらいのもので、中身を詰めている間に変わることもよくあります。最も重要で難しいものなので、すぐにいい案が出てくるものではありません。よいタイトルをつけるには、数をこなすことに加えて、世の中にあふれるイベントや書籍のタイトルでいいものがあればメモを取り、ストックして参考にすると役立つことがあります。

ターゲットの関心に沿った案内文を作る

タイトルやサムネイルを見て「これは自分に役立ちそうだ」と思ったらクリックしてイベントのページを開くでしょう。読み手は案内文を以下のような流れで読んで、参加するかを判断します。

(外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

タイトルでターゲットに「これは自分に役立ちそうだ」と思わせたなら、次にセミナーの概要を端的に伝える一文を書きます。例えば「Instagramの機能、ユーザー、ビジネス活用の最新事情をご紹介しながら、企業のInstagram運用に必要な基礎知識をレクチャーします」といった内容です。

さらに本文で、それを補強する材料を自然な流れで並べていきます。具体的に言うと、実績や方法論、セミナー講師の力量などです。ここで注意したいのが、自分がアピールしたいことを羅列するのではなく、ターゲットの関心や価値に沿って構成することです。

例えば、講師にフォロワーが何十万人いたところで企業のSNSマーケティング担当者にとって価値はないでしょう。「講師がこれまで担当したクライアント50社すべてで、フォロワーを1000以下から10万以上に増やし、SNS経由の売り上げを平均500%向上させた」といったほうが、ターゲットはそのセミナーに価値を感じられます。

ターゲットの関心や価値、伝えたいことを補強する材料、他社と比べた際の優位性はそれぞれ違いますから、自身で洗い出して評価し、自然な流れに並べて文章にします。

これもタイトルと同じで、一通り書き上げたうえで、全体の流れを見直し修正を重ねていきます。自分だけでは視点が偏るので、作ったものをターゲットに近い属性の人に見せて、フィードバックをもらうのも有効です。

次ページ試作として小さく始め、改善を重ねる
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