「どのように利用されるか」が違う?
さすがにそんなわけもないだろうということで、総務省の文章では、もう少し補足されている。
「ビッグデータは、どの程度のデータ規模かという量的側面ではなく、どのようなデータから構成されるか、あるいはそのデータがどのように利用されるかという質的側面について、従来のシステムとは違いがあると考えられる。」
大きさだけではなく、それがどう構成されたデータであるのか、それをどう利用するのか(これはあらゆる分析における、最初にして最大の問題だ)という点も含めて、ビッグデータというわけだ。
質的側面が重要であるという指摘はなるほど説得的だが、しかしここに、「従来のシステムとの違い」を示すことができるような特質があるようには見えない(そもそも従来のシステムとはいったい全体何のことだろう)。
要するに、補足してはみたものの、ビッグデータに固有な何かがあるとすれば、やはりそれは、量的な意味においてビッグだということになる。しかし一方で、重要なのはその“量”ではなく、結局、質的側面ということになる。
つまり、量がビッグであろうとなかろうと、質的側面が重要であることに変わりないということになるのだ。
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