共通テスト「古文・漢文」の基本を攻略するコツ 変わる入試に受験生はどう立ち向かうべきか?

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1. 句形と単語をマスターしろ

漢文を読みやすくするためにも、9種類の句形と100個の単語にすぐ手をつけて、秋までに完成させることです。設問にも大きく絡むので、やればやるほど効果が出ます。

2. 文構造を理解し、正しい返り点と送り仮名を付けろ

最近の受験生が思わぬミスを犯す設問の1つがこれです。きちんと日本語として読めるように、返り点と送り仮名をつける意識を心がけましょう。

3. 速読してまとめる力をつけろ

漢文に使える時間は15分以内です。共通テストの特徴として、複数の文章などを読み、それをまとめた生徒の会話を素早く読み、それぞれ作者が何を言いたいのかをまとめることができれば、高得点の設問が必ず狙えます。そのためにも上記の1と2を早くクリアして「読み慣れる」ことが大切です。

4. 故事成語の知識を増やせ

共通テスト漢文の特徴の1つとして、故事成語が絡む傾向があります。知識として1つでも多く覚えることはもちろんですが、文脈の流れから「これはあの故事成語だ!」となるようにしておくとよいでしょう。

そのためにも単なる暗記ではなく、由来などを読みながら、故事成語の知識を得るほうが効果的でしょう。

温故知新~古典学習には意味がある

漢文は、つねに短時間で効率よくやるべきことを計画的にやれば、必ず得点になり、きっと受験だけではなく、そのあとの人生にも役に立つ名言の宝庫でもあります。

『大学入学共通テスト国語[古文・漢文]の点数が面白いほどとれる本』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

福沢諭吉も、夏目漱石も、そして渋沢栄一も、漢文を素養として歴史に名を残しました。そして今生涯学習講座に集まる受講生の多くが、口をそろえて漢文をもっと早くからきちんと学ぶべきだったと吐露しています。

混沌としたこの時代に於いて、今漢文学習をすることで「人生を楽しく生きるためのヒント」をきっと得られるはずです。

太田 善之 河合塾講師

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おおた よしゆき / Yoshiyuki Ota

千葉県出身。河合塾古文科講師。担当講義は東大・早大クラスから中堅私大クラスまで幅広い。

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打越 竜也 河合塾講師

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うちこし たつや / Tatsuya Uchikoshi

神奈川県横浜市出身。大学院博士課程終了後、現在は受験予備校の河合塾漢文講師、大学の生涯学習講座等で『論語』講師として活動中。

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