テレビ報道の現場を覆う「身分制社会」の不条理 ニュース番組の「エース」でさえもこの扱い

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
テレビの報道番組を支える"職人"たちを苦悩させる不条理とは?(イメージ写真:Carbondale/PIXTA)

テレビのドキュメンタリーやニュース特集が今、瀕死の状態だ。

大袈裟に言っているのではない。コロナ禍による予算削減もあって、このままいくと地上波テレビからドキュメンタリー番組やニュース特集の枠が消滅しかねない状況になっている。そして、現場でそうしたノンフィクション取材を頑張っている人たちも、窮地に追い込まれている。

本連載「テレビのミカタ」では、さまざまなテレビのプロたちはどんなお仕事をしているのか、そしてどんな問題に直面しているのかを取材して「現場の声」をお届けしている。今回は「ドキュメンタリーD(ディレクター)」ということで、ノンフィクション系の番組の制作にあたっているテレビマンたちの証言を紹介することにしたい。

大きく「待遇」と「制作環境」の2パートに分け、前編ではドキュメンタリーDたちの待遇や労働環境についてを主眼に、後編では番組制作をするうえでの苦悩についてを主眼にお伝えする。

バラエティ番組よりもひどい扱い

業界を知らない方は驚かれるかもしれないが、実はバラエティ番組の制作をするテレビマンより、ニュース・ドキュメンタリーの制作をするテレビマンのほうが一般的には待遇は悪い。

画像をクリックすると公開中の記事一覧にジャンプします

バラエティ番組よりもドキュメンタリー番組のほうが制作に時間がかかるし、収益が少ないからだ。制作している会社も弱小が多く、頻繁に資金繰りに行き詰まり、経営破綻している。

そんな中で、「世の中に意義ある情報を伝えたい」という思いに支えられて、薄給で身を粉にして働いているドキュメンタリーDが多いのが現実だ。

では「どんな人がドキュメンタリーDを志望して、業界に入ってくるのか」から話を始めよう。

次ページどんな人が業界に入ってくるのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT