テレビに視聴者がうんざりしている真の理由 目先の視聴率狙いで繰り返される策にノー!
みなさんは今のテレビを見て、何かしら「これはおかしい」という不満や、「何でこうなの?」という疑問を抱いていないでしょうか? 1人の視聴者であるとともに、テレビ局や関連会社に出入りしている私も、いくつかの不満や疑問を抱いてきました。
そこで200人の一般視聴者(10~60代の男女各100人)に「テレビへの不満や疑問はありませんか?」というアンケートを実施。みなさんには共感、テレビマンにとっては耳の痛い声が集まりました。
東洋経済オンラインは、多くのテレビマンも読んでいる媒体だけに、一般視聴者の率直な声を届けるとともに、改善のヒントを探っていきます。
「無料放送だから大丈夫だろう」の過信
最も多かったのは、「CM前後で同じ映像を見せられる」という不満の声。「いいところでCMに行くだけでストレスがたまるのに、CM明けに同じ映像を見せるのは時間の無駄。視聴者をなめている!」(30代男性)、「同じ映像を見せられた分、その後のハードルが上がるのに、大抵面白くない」(40代女性)という厳しい声があがりました。
視聴者にしてみれば、「番組にのめり込みテンションが上がっていたのに、台なしにされてしまう」という印象が強いようです。そもそも、仕事や家事、趣味や自分磨き、SNSでのコミュニケーションなど何かと忙しい現代人にとって、無駄な時間に対するストレスはかなりのもの。テレビもネットや本などと同じように効率よく楽しみたいのに、それができないのでは、不満を感じて当然でしょう。
多くの番組がこうした演出をするのは、みなさんの予想どおり、「チャンネルを変えずにCMを見てもらいたい」から。CMに入るとき、「絶対見逃せない」と思わせて、他の番組に変えられないようにしているのです。テレビマンたちは、いまだ「これくらいの演出は大丈夫だろう」「無料放送なのだから許容範囲でしょ」という過信があるのかもしれません。
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