テレビに視聴者がうんざりしている真の理由 目先の視聴率狙いで繰り返される策にノー!

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しかし、当然ながら不満を抱いて見るCMへのイメージは良いものになるはずがありません。テレビ番組に限らず現代人は、取捨選択の基準にイメージを重視するだけに、スポンサーにとっても得策とは言えないでしょう。

また、最近の視聴者は、企業サイドの意図をスルーして自分に都合よく使いこなす賢さを持ち合わせているもの。テレビでいえば、リアルタイムで見られるにもかかわらず、あえて録画して5~10分程度遅れで視聴し、「CMを飛ばして、重複する映像も早送りする」という人が増えています。

「テレビが面白くなくなった」と言われがちなのは、こうした無駄にハードルを上げる演出にも一因があるのは明らか。テレビ局は、これまで以上に番組への好感度や信頼感を高めるとともに、「視聴者が思わず見たくなる」番組タイアップCMや、シリーズCMをプロデュースするくらいの本気度が求められている気がします。

視聴者に「テレビ局の都合でCMをはさむクセに」ではなく、「CMの時間も楽しみにしている」と思わせるためにはどうすればいいのか。クライアントやCMクリエイターとの連携を深めて、視聴者に選ばれるための工夫が必要でしょう。

ユーザビリティ無視の番組開始時間

2番目に多かったのは、「番組のスタート時間が、〇時54分などバラバラで分かりにくい」という声。「最近の番組は分刻みで1分ごとに違うとか、まぎらわしくて困る」(50代男性)、「どの局も同じ時間にスタートすればいいのに、何でそんな簡単な視聴者サービスができないのか?」(40代女性)、「『数分だけ時間がかぶって録画ができない』とイライラさせられる」(30代女性)という怒りの声が飛び交いました。

40代以上の人なら、いかりや長介さんが「8時だョ!」と声をかけて、ドリフターズのメンバーと観客が「全員集合!」と返す『8時だョ!全員集合』(TBS系)のオープニングを覚えているのではないでしょうか。かつては、ほとんどの番組が「〇時ちょうどか、〇時30分ちょうど」にスタートしていたのに、今では過半数が分刻みでズレているのです。

テレビ欄を見てみると、8時台の『とくダネ!』(フジテレビ系)、『スッキリ!!』(日本テレビ系)、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)は、そろって8時ちょうどにスタート。ここは足並みがそろっているのでOKです。しかし、これ以降は、9時50分~『ノンストップ!』(フジテレビ系)、10時5分~『おびゴハン!』(TBS系)、10時25分~『PON!』(日本テレビ系)、『ワイドスクランブル』(テレビ朝日系)と、5分刻みの分かりにくいスタート時間になります。

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