リモートワークによって見直されるオフィス
三神 万里子(以下、三神):新型コロナウイルスの影響により、多くの企業がリモートワークを導入し、ペーパーレス化を進めています。出社が必要最小限になった人も少なくなく、そもそも物理的なオフィスがどれだけ必要なのかという考え方もあります。
中村 勇人(以下、中村):もともとインターネットが広がっていく中で、オフィスに出社しなくても仕事ができるテクノロジーは確立されてきていました。たまたまそれがコロナで一気に顕在化して、新しい働き方が生まれたというワケです。
三神:オフィスデザインの会社であるヴィスは今、クライアント(顧客企業)にどのような環境提案をしていますか。
中村:やはり今は「リモートワークを取り入れてどう働くか」ということが、メニューの中から外せない状況です。例えば当社で言うと、社員が8割ほど出社すれば、ソーシャルディスタンスを確保しながらこれまでと同程度の業務をカバーできる。それを数値的に検証することもメニューに入れています。コロナの影響で、働く空間づくりが多様になり、いろんなパターンが出てきています。