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通勤減った人々こそ快適なオフィスが必要な訳 リモート隆盛の今は「単に働く場所」ではない

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「オフィスには机と電話とパソコンだけがあればいい」というのは、時代にそぐわない考え方なのかもしれない。NHK「ルソンの壺」は関西の“キラリと光る”企業や団体を取材し、ビジネス成功の秘訣を伝える番組。最新回は9月27日(日)、NHK総合の関西地域で7時45分~8時25分放送です(写真:NHK大阪拠点放送局)

中村:“デザイン”は会社に対していろんな効果をもたらします。箱だけつくればよかった時代から、だんだんと人の心に訴えかけられるようなオフィスが出てきたというのが、デザインを取り入れる意味です。デザインは、人に対する問いかけなのです。

三神:デザインを通して、それを見る人が何かしらの世界観やメッセージを受け取る。

中村:はい。5、6年ほど前にアメリカのシリコンバレーにオフィスを見に行った際、IT企業に勤めている人の給料は日本と大体同じなのに、環境はぜんぜん違いました。

いちばん驚いたのは、ある企業にプールがあったこと。仕事中なのに社員が泳いでいるんです。生産性さえしっかり担保すれば許される。そのような環境を与えられるのも、1つのデザインだと思いました。

誇りになるようなオフィスは新規採用にも有利

三神:とくにシリコンバレーのIT系の会社は、長時間PCに向かっているので、体を動かすきっかけとしてプールやジムを設けたり、栄養管理に気を遣って、ラグジュアリーなカフェを用意したりするなど、会社によっていろんな仕掛けがあります。どうやったら社員が自分の会社のカルチャーに元気づけられるか考えられており、それを社員が受け止めて誇りを持って大事にしている。

働いている人にとって誇りになるようなオフィスは、家族に伝えたくなるため、家族の理解を促し、新規採用にも有利に働くと思います。

中村:まさに、新規採用を目的にしたことが、そのようなオフィスを作り出そうとしたきっかけでした。町工場のリノベーションをした際、採用に困っていたのでオフィスをきれいにした結果、応募者数が10倍も増えました。空間を変えることで、採用を実現することができると確信しました。

狩野 :給料だけではないモチベーションアップの仕掛けにもなりますね。

中村:企業のブランド価値や企業理念などを社員に正しく認識してもらい、共感し、浸透させていく“インナーブランディング”の点で、空間デザインはとても重要視されます。

コロナ禍で、働き方や働く場所など選択肢が非常に増えましたが、オフィスが人と関わる場所であることは変わりません。これからデザインは、働く人にフォーカスしたオフィスに寄っていく必要があります。オフィスをデザインすることは、そこで働く人たちを幸せにします。

(構成:二宮 未央/ライター、コラムニスト)

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