1平米で11円、「掃除機のサブスク」がアツい理由 循環型経済を生き抜くのに不可欠な発想の転換

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エレクトロラックスが始めた「掃除機のサブスクリプション」。企業と消費者、双方にどんなメリットがあるのでしょうか?(イメージ写真:Komaer/PIXTA)
サステナビリティ、SDGs、エシカル……。聞いたことはあるけれど、実際に自分の会社でできることは何なのか、ピンとこない人も多いのではないか。帝国データバンクが全国2万3681社を対象にした調査でも、日本企業の半数が「SDGsを知りつつも取り組んでいない」と答えている。
一方、企業価値の指標として重要視され始めたESG(環境・社会・ガバナンス)投資への資金流入額は、コロナ禍の中でも急増。背景には、環境問題などを含む社会全体に対する取り組みを無視しては、企業の長期的な成長や投資による利益は得られないとの認識があるようだ。
使い捨ての「直線型経済」から、使い続ける「循環型経済」に移行しつつある中、この流れに適合するビジネスモデルとはどのようなものなのか。『サーキュラー・エコノミー 企業がやるべきSDGs実践の書』(ポプラ社)の筆者である中石和良氏が、SDGs実践の糸口である海外の先端企業のユニークな取り組みを紹介する。

掃除機も今やレンタルの時代に

SDGs実践の具体的方法論として、多くの企業が注目している「サーキュラー・エコノミー」。環境への負荷を最小限に抑えると同時に、最大限の経済効果を得るための新しいシステムとして、私が最も注目するビジネスモデルの1つが「サービスとしての製品」です。

「サービスとしての製品」とは、これまでのように製品そのものを買い手に販売するのではなく、製品が持つ機能だけをサービスとして提供するビジネスモデル。これを、掃除機のレンタルサービスとしていち早く一般顧客向けに開始したのが、スウェーデンの老舗家電メーカー、エレクトロラックスでした。

同社はストックホルムに本社を置く、創業100年を超えるヨーロッパ最大級の家電メーカーです。ノンフロン冷凍冷蔵庫を世界で初めて発売したことでも知られています。

ある一定期間、製品をレンタルするサービスとしては、日本では複写機やIT機器のリースやレンタルが一般にも浸透しています。また、クルマなどをシェアするカーシェアリングも今ではお馴染みとなりました。

これらはどれも「製品自体が高額で購入するにはハードルが高い」もしくは「使用頻度がそれほどでもないため、必要なときに借りられればよい」という発想で成り立っています。

一方、エレクトロラックスは掃除機という、比較的購入しやすく、使用頻度も非常に高い製品で、消費者へのサービスの提供を開始しました。

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