就航わずか10年でJALを抜いた「中東の翼」 エティハド航空の強さの秘密に迫る

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「ファースト・スイート」は結合してダブルベットに変えられる

一方の787はまず、アブダビ―ワシントンDC線で初就航。その後、デュッセルドルフ、ムンバイなどにも路線を広げる。787も冷蔵ミニバーや、結合してダブルベッドに変えられる中央のシートを備えたファーストクラス「ファースト・スイート」を設定している。

こうした新しい機内空間について、ホーガンCEOは「(世界の航空業界で)新たなベンチマークを設ける」と絶対の自信を見せた。1つだけ残念なのは、現時点ではエティハドがアブダビと日本を結ぶ路線にA380や787が就航する計画は、予定されていないことだ。

航空業界の"台風の目"

エティハドはANA(全日本空輸)と提携関係にあり、マイレージプログラムの共有のほか、成田空港や中部空港のANAラウンジを利用することもできる。ただ、日本人からすると同じUAE系でドバイを拠点とする、旅客輸送量(収入乗客キロメートル=RPK)世界5位級のエミレーツ航空ほどの知名度はない。

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新機材の就航路線を説明するジェームス・ホーガンCEO

しかし、エティハドは今、世界の航空業界で“台風の目”となっているエアラインなのだ。

初就航は2003年11月。それからわずか10年で急成長を遂げている。旅客数や就航都市を右肩上がりで増やし、2013年はRPKを前年から16%伸ばして世界23位にランクイン。25位の日本航空(JAL)を初めて抜き去った(ANAは同19位、国際・国内線の合計ベース、Flight global/Airline Businessなど調べ)。

旅行業界における優れたサービスや観光地に贈られる「ワールド・トラベル・アワード」の「ワールド・リーディング・エアライン」も2009年から4年連続で受賞している。

急成長にはいくつかの理由がある。まず、エティハドはUAEの国営会社だという絶対的な強みがある。オイルマネーによる莫大な資金力を背景に、最新鋭機材を大胆に導入。2013年時点で約80機だった保有機材は、A380や787などを加えて2020年までに150機以上へ拡大する計画だ。

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