ブランド流、最強バイヤーのつくり方

なぜ、バイヤーにコミュニケーション能力が必要なのか?

 おしゃれなモデルに派手なセレブ、ファッションピープルであふれるにぎやかなパーティ……。映画や雑誌で見るファッション業界の華やかなイメージは、人々を魅了してやまない。一方で、そのきらびやかなイメージの裏には、業界の戦略やしたたかな仕掛けが存在する。メディアからはなかなか伝わることのない、ファッション業界の舞台裏とリアルな現実をファッション・ジャーナリストが解説します。

 

世界中のバイヤーが集まる海外のショールームで、サンプルをみながら買付けをする(ブランド Victor&Rolf)

新入社員のみなさんが、会社に入ってちょうど1カ月が経ちました。そろそろ会社で働くことや、社会人であることに慣れた頃でしょうか?

昨年の話になりますが、ゼミの後輩のOG訪問を受けました。とても熱心に質問をするのが印象的だったある学生さんは、その後、希望していた国内のアパレルメーカーに入社が決まり、現在、あこがれのファッション業界で働いています。

そして、そのときに言われた一言が、今回の記事を書くきっかけになったのですが、確かにそうだろうな、と思いました。その一言というのは、「ファッション業界の仕事って、どんな仕事なのかよくわからない」というものです。

事実、ファッション業界には専門性の高い特殊な職種もあり、理解するのには専門知識が必要なこともありますし、また細かい分業制のため、たくさんの職種が存在する、ということも複雑さに拍車をかけています。

ファッション業界の人気職種ランキング

突然ですが、ここでファッション業界の人気お仕事ランキングを発表したいと思います。下記は、ファッション系の専門サイト(Fashionsnap)にあった、人気職種ランキング トップ5です。

ファッション業界 人気職種トップ5   
* PR
* VMD
* MD
* BUYER
* DESIGNER (特に日系企業)

 

華やかなイメージのあるPRが、一番人気だそうです。やはり、デザイナーも人気です。そして、今回は、筆者が長年たずさわっていたバイヤーやマーチャンダイザーと呼ばれる仕事について、ご紹介します。

よくあるイメージは、“世界中を飛び回り、好きなものを買い付ける、楽しそうな仕事”というものです。実際、楽しい仕事という部分は当たっていましたが、好きなものを買い付けるというのは、完全にイメージで、現実は大いに異なりました。というわけで、将来、バイヤーを目指している方や、ファッション業界で働いてみたいと考えている人たちに、少しでも参考になれば幸いです。

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