ブランド流、最強バイヤーのつくり方 なぜ、バイヤーにコミュニケーション能力が必要なのか?

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バイヤーに求められる資質

最後に、将来、バイヤーを目指す方のために、必要なスキルや素質についてお話します。

まず、一般的な話ですが、重要なのは、ファッションやそれ以外のこと(例えば、旅、読書、雑貨集めなど)でもいいので、感性を磨くことです。これは、一見、仕事に関係ないようですが、その人の個性を築く、とても大切な部分になります。

実務的な話をすると、客観的に物事を分析し、必要なアクションを即時に決められる決断力とそれを行う行動力。また、数字を読み解く力もあったほうがいいです。そして、何よりも大事なのは、チームプレーができるコミュニケーション能力です。

というのも、MDバイヤーは多くの部署の人たちと連携することが求められるのです。たとえば、買い付けた商品を効果的にディスプレーしてくれるVMDや、買い付けた商品を効果的に広告してくれるPRなどとの連携は必須です。営業とも情報共有が必要ですし、何より、買い付けた商品を実際に売ってくれるショップスタッッフとの信頼関係が欠かせません。ですから、決断力が求められる個人プレーも大事ですが、他の部署ともチームプレーができる、そんな柔軟性が求められます。

ナオヨ マディソン ファッション ジャーナリスト

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ナオヨ マディソン / Naoyo Madison

青山学院大学 国際政治経済学部卒業。大手総合商社に入社し、配属先の繊維本部で欧州系インポートブランドを担当。その後、パリ ソルボンヌ大学に留学する為に渡仏。帰国後は、ラグジュアリーブランドを扱うセレクトショップでアシスタントバイヤーとして勤務した後、イタリア系ブランドのジャパン社に転職。数社にてキャリアをつみ、MDバイヤーとして活躍。現在は、ジャーナリストとしてロンドンやパリをはじめとする国内外のファッションショーをまわり、ランウェイレポートやインタビュー、ファッションビジネスを中心とした記事を執筆する。

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