日本製鋼所が挑む"脱原発"の構造転換

鉄鋼業界にも飛び火したシェールガス革命の熱気

日本製鋼所が手掛ける大型造粒機。1機の価格は10億円を超える

「やられた」――。昨年、日本製鋼所の産業機械事業部で造粒機の営業を担当する井澤正輝さんは肩を落とした。井澤さんが逃したのは、北米のプラント向けの造粒機の受注。落札したのはライバルの神戸製鋼所とみられる。

今、北米市場を狙って日系2社が激しい受注バトルを繰り広げている。キーワードはシェールガス革命だ。

現在、北米では大型の石油化学プラントの建築計画が続々と進められている。これまでの石油化学プラントは中東諸国の石油生産国や中国など消費大国での建設が主だった。ところが、北米で安価なシェールガスが量産されるようになると、状況が一変。掘削時に副産物として大量に産出するエタンガスを利用するためのプラント作りが進んでいるのだ。

作れるのは世界で3社だけ

石油化学プラントでは、原油から重油やナフサなどさまざまなものを精製している。その中でも、ナフサから作られるエチレンやプロピレンは、プラスチックを作るのに欠かせない素材。エチレンやプロピレンをポリエチレンやポリプロピレンに生成し、プラスチックの原料となるペレットを作る際に造粒機が必要となる。

次ページ市場規模は大きくない
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • シリコンバレー起業日記
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
DMMの変身<br>異色IT企業を大解剖

アダルトビデオで出発し、雑多な事業への参入で膨張してきたDMM.comグループ。事業領域はネット系を飛び出し、約40に広がる。脱アダルトを進め組織体制も変革。それでも「上場は考えない」(亀山会長)。謎多き会社の実態に迫った。