「書ける人」が話せる人より有利になったワケ 対面コミュニケーションが苦手な人にチャンス
いまは「書ける人」が有利な時代
僕は、現代ほど「書ける人」が有利な時代はないと思っています。なぜか? ひと昔前まで、人と出会うのは「リアル」の場がほとんどでした。友達や知り合いを介して出会う。なにかの会合やパーティーで出会う。あいさつをして、名刺交換して「僕はこのあいだ会社を辞めて、ライターをやっている者です」などと自己紹介をする。そんな感じでした。そういうケースでは「話すことがうまい人」が有利でした。
初対面の場面でうまく話すことができれば「いま、こういう本を書きたいと思ってまして。もしよかったら御社にお邪魔させていただけないでしょうか?」などとスラスラ言える。話が上手な人が得をするのです。「話す」のが得意な人が圧倒的に有利だったのです。
しかしいまは「初対面がテキスト」というケースが増えています。
最近の「初対面」は、ツイッターやメール、メッセンジャーやLINEだったりします。本人にリアルで会う前に「テキストにおける接触」がある。つまり「テキストが初対面」という機会が増えているのです。
そういう時代に有利なのは、話の得意な人ではなく、書くのが得意な人です。最初にテキストでその人を判断して「この人、面白そうな人だな」というのがすぐにわかる。文章がアドバンテージになる、引っ込み思案の人の時代と言えるかもしれません。これからは「書ける人」が有利になっていくのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら