時代遅れの「日本型教育」を変える"3つの提言"

今こそ求められる「オンライン授業」のあり方

一方通行の授業ばかりで学習への関心をなくしてしまう生徒も出るなど、課題も少なくない日本の教育現場。どうすれば事態は改善するのか(写真:msv/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界各国でロックダウンが行われ、学校が閉鎖される中、海外の多くの国ではオンライン授業が活用された。一方、日本では教育現場でのIT化の遅れが足を引っ張り、オンラインで授業を提供できた学校は限定的であったようだ。

政府も学校もようやく重い腰を上げ、端末を生徒に配布するなどの対応を取り、オンライン授業に乗り出そうとしている。しかし今の流れでは、これまで教室で行われてきた授業を、ただオンラインに変えるだけで終わってしまう懸念がある。

それでは、今の学校における教育の根本的問題が解決されない。せっかくのオンライン化によるメリットが生かせないのだ。オンライン化はこれまで放置されてきた学校改革を図る好機でもある。

学校教育が抱える3つの問題点

筆者は学校教育について研究している者ではないが、大学・大学院で教員を務めている。自分の経験から、今の学校教育に次の3つの問題点を感じている。

1つめは、学校における教育の質が停滞し、塾・予備校の台頭を許している点だ。

子どもを進学校とされる私立中学・高校に入れても、大学受験には塾や予備校に通わせないといけない。何のために入試の難関を突破し、高い授業料を払って進学校に行かせたのか、わからない。なぜ受験に必要な知識を学校で効率よく提供できないのか、という疑問である。

2つめは、学校の教育方法が知識を提供するための一方通行型の授業ばかりで、生徒の興味を刺激するものになっていない点だ。

この結果、生徒の中には学習に興味をなくしてしまう者も多い。生徒がもっと興味を持ち、積極的に参加できるような、双方向型の教育方法に変えていく必要がある。

次ページ3つめの問題点とは?
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