けんすうの成功則「リスクはとらずに管理しろ」 誰もやらないことをやれば差がつくサードドア
僕はどうかというと、リスクは「管理するもの」だと考えています。
「これをやるとこんな困ったことが起きそうだ、リスクをとらなければならない」。そう考えてしまうとできません。一方で、「こんな困ったことが起きそう。でも、その場合、こういう対処をしたらどうだろうか、この程度のリスクなら許容範囲だな」という考え方をすれば、踏み出すことができます。
これは、「リスクゼロはありえないのだから、どう管理するか」という発想でもあります。リスクが発生する可能性は何%で、その何%が起きた時には、どう対処するか。それが決まっていたなら、やれることは案外多いのです。
自問自答型の思考OSが扉を開ける
なにかをやろうとするときに、つまずくポイントはたいてい2つです。1つは「なにも思いつかない」ということ。もう1つは「思いついても行動できない」ということです。
なにも思いつかないというのは、思考の習慣の問題でしょう。そういった人の考え方を聞いてみると、例えば、広い部屋を眺めながら「この部屋は広いな」というふうに考えている。
一方でなにかを思いつく人は「この部屋の広さを活用できないだろうか?」ととらえ、自分自身への問いかけを行い、脳を活性化する方向に思考を切り替えているのです。
人気のある先生の授業を知り、「あの先生の授業をとりたいけど、人気でとれないんだよね」ととらえる人と、「あの先生の授業をとるには、どうしたらいいだろう?」と問いかける人。
後者の思考なら、なんらかの方法を見つけ出すことに結びつきます。サードドアを開けるには、まずはこうして、考え方のOSを変えることが効果的と思います。
次に、思いついても行動できないという場合は、リスク管理表を作って、どんなリスクがあるかをとことん洗い出し、そのすべてについて対処法を書いてみることです。意外と大したリスクはない、ということがよくわかります。
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