「感じのいい人」が知っている"気配り"の本質

細かいマナーよりももっと大事なこと

基本のマナーだけでなく、大人のおもなしができるワンランク上のマナーを身に付けるには?(写真:xiangtao/PIXTA)  
若手社員ならまだ許されるものの、中堅社員以上であればマナーを身に付けておかないと「社会人失格」のレッテルを貼られてしまうことも。だが、基本のマナーを知っていても「こういうときはどうすれば?」と迷うシチュエーションも多々ある。そんなときに“臨機応変”にふるまうためにはどうすればいいのか。失礼にあたらない柔軟な対応についてマナーコンサルタントの西出ひろ子氏に聞いた。

マナーはカタチにとらわれすぎないこと

個人の生徒さんへのプライベートレッスンや企業のマナーコンサルティングを行うと、決まって席次やお茶の出し方などの細かい作法を聞かれます。

シーンごとにこういうときにはどうすればいいのか、を知りたい気持ちはわかりますが、あまり細かい型にこだわりすぎると一緒にいる人たちは疲れ、面倒な人だと思われる可能性もあります。

そもそもマナーは、双方、みんなで幸せに、プラスになるために存在するもの。そのためには、「カタチ」や「一般常識」に執着、固執しすぎないことも大切なのです。

私は、マナーとは、「気遣い」ではなく「気くばり」だと思っています。

「気遣い」は、気をつかうことですから、どこかに無理が生じて、疲れやストレスをともなうことがありますが、「気くばり」は、自身の気持ちを自ら相手にくばることですから、そこに無理やストレスはともないません。だからこそ、人はそのふるまいに美しさを感じるわけです。

ですから、基本のマナーをベースとしつつも、その場その場で臨機応変に対応できる “ワンランク上の美しい気くばり”を目指したいもの。

「でも、その臨機応変が難しいんだよ」とお思いでしょうか?

臨機応変にふるまうためには、何と言っても、まずは、どうすれば相手にとって心地よい状況を作ることができるのか、と考えます。そして、そうすることで、自分も含めた双方が幸せになる結果を出すこと。そのためには、マナーのカタチだけではなくその成り立ちや意味を知り、理解することが大切です。そうすれば、そのマナーを踏まえて、場面に適したアレンジを加えることが可能になります。

では、具体的なシーンを挙げて“最低限おさえておきたいふるまい”と“ワンランク上のふるまい”の例をそれぞれご紹介しましょう。

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