佳子さまの「葬儀マナー」批判が的外れな理由

「正しい焼香の仕方」を葬儀のプロが伝授!

9月1日、関東大震災から96年となり、大法要が営まれる東京都慰霊堂に参列された秋篠宮家の次女佳子さま(写真:共同通信)

9月1日に行われた慰霊祭に参列した秋篠宮家佳子さまの「焼香の作法」が、ネット上で多数の指摘を受けました。その主だった内容は「白い手袋をしたまま焼香をするのはマナー違反ではないか」「違和感を覚える」といったものです。

どう装うか、どう振る舞うか、「お葬式のマナー」は深く考えていくと大変難しいものです。正解は1つではないので、「そのマナーはおかしい」と指摘しようとすれば、いくらでも指摘することができます。

そうなる原因は簡単で、時代と地域によってお葬式の様式だけじゃなく、それに付随するマナーも変わるからです。ある作法において、「正しい」と言われるマナーが複数存在することも珍しくありません。

手袋で焼香はアリか?ナシか?

さて冒頭の佳子さまの件です。私もたまに女性の方から「手袋をして参列してもいいですか」と聞かれますが、「仏式のお葬式の場合はやめたほうがいい」と答えています。

主な理由は、

・抹香で手袋が汚れる
・手袋についた抹香でまわりを汚す

からです。

仏式の焼香というのは、お香を細かく砕いた「抹香(まっこう)」というものを火のついた炭にまぶします。その際に手袋をしていては、手袋が汚れてしまう。さらに抹香が繊維にくっつくので、焼香後に抹香を床にまき散らしてしまうことになります。これは見た目からしてよろしくありません。

それなら、「焼香のときだけ手袋を外したらどうか」とも聞かれるのですが、そもそも葬儀に手袋をして参列すること自体、お勧めできません。

焼香で手袋をしている方はほとんどいないため、手袋をしている人は目立ちます。「むやみに目立つこと」は、葬儀の装いにおいてマナー違反に当たります。

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