佳子さまの「葬儀マナー」批判が的外れな理由

「正しい焼香の仕方」を葬儀のプロが伝授!

佳子さまの場合、慰霊祭というお葬式よりもドレスコードが緩い状況であり、さらにまわりが彼女のことを皇室の方と認識していますから、いわゆる皇室ファッションでも問題ないはず。しかし、一般の方がお葬式でまわりの人よりも目立つ装いをするのはあまりよろしくありません。

葬儀でも「見た目が9割」

葬儀でいちばん大切なのは故人を弔う気持ちであって、装いや作法などのマナーは重要ではない、と考える人もいるようです。しかし私は作法やマナーも重要だと考えます。

以前、別の記事(葬式不要論が的外れといえるこれだけの根拠)で、人類がわざわざお葬式を行うのは、儀式には見えないものを見えるようにする機能があるからということを解説しました。

見えないものとは、亡くなった人への愛情や、愛する人を失った悲しみ、安らかに旅立ってほしいという願いなどです。これらは目に見えるものではありません。目に見えないものを、頭を下げる、手を合わせる、焼香をするという目に見える形にすることで、自分の弔意を遺族や参列者に伝えられるだけではなく、共有することができます。

共有するためには、作法がバラバラではいけません。共通する型(フォーマット)が必要で、これがお葬式のマナーに当たるのです。

共通する型がある以上、そこから外れて悪目立ちする必要はありません。目立っているかどうかの判断基準は、遺族や参列者がどう受け取るかでしょう。

さて、女性の手袋問題と同様、男性の場合はポケットチーフ問題があります。欧米社会のドレスコードではお葬式にポケットチーフをさして行っても、何も言われません。イギリス皇室のお葬式の映像を見ても、ポケットチーフをさしている人をよく見かけます。ポケットチーフを日常的にさしている欧米社会では、お葬式でもそれは目立たないからでしょう。

一方、ポケットチーフが一般的ではない日本の場合、遺族側が華美、不自然と受け取る可能性があるので避けたほうが無難です。前述したように、マナーは地域や慣習で変わってくるものです。

次ページ日本人が勘違いする「焼香のマナー」
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