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大学卒業後、小さな企業で経営を間近で見て学びたいと考え、かれこれ7年程度ベンチャー企業に勤務していますが、いわゆる辞めどきというか卒業のタイミングについて悩んでいます。
IPOしたときと皆は言いますが、全部のベンチャー企業がIPOできるわけではありませんし、かといってこのままずるずるいるのも違う気がしています。
回りにもベンチャー企業勤務はそれなりにおり、情報交換を随時していますが、正直なところベンチャー企業なのか単なる町の中小企業なのかわからなくなってくることすらあり、ますますいつまでいるんだっけ?という疑問が頭をよぎります。
社風もよく、給与も大手企業勤務の友人と同等かむしろよいぐらいですし、これといった不満があるわけではなく、このままずるずるといってしまう気もしつつ、でもそれが正解かどうかわからないという状況です。
原点をただせばキャリアアップして経営に近い立場でやりたいという思いがあるので、本来は転職とか攻めのアクションを起こすべきだとは理解していますが、どういったタイミングを起点とすべきかアイデアをください。
会社員 佐々木
「IPO」はあくまでも会社のタイミング
職業人としての自分自身の成長や学びといった視点で考えるのがよいでしょう。自分にとっての成長機会の有無。これをベースに判断するべきです。IPOうんぬんは自分のタイミングではなく、会社のタイミングですから何もそれを起点とする必要はありません。
確かにIPOはタイミング的にもストーリー的にもわかりやすく、また勤務していた自分にとってはひと段落なのかもしれませんが、一職業人としてそのIPOなりが労働市場において評価されるかどうかは別問題です。
自分自身が会社の成長を牽引する立場にいたとか、IPOに係る実務の責任者をやっていたなど、自分の成長や実績とIPOが重なっていれば、ご自身の成長ストーリーと合わせて評価される可能性はあるでしょう。一方で、ただその会社に在籍していたというだけでは会社のIPOイコール自分の成長とは決して言えないでしょう。
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