「転職=攻め」と思っている人に欠けている視点

「転職のタイミング」とはいったいいつなのか

キャリアアップのための転職のタイミングは、いつがいいのでしょうか(写真:Kazpon/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

大学卒業後、小さな企業で経営を間近で見て学びたいと考え、かれこれ7年程度ベンチャー企業に勤務していますが、いわゆる辞めどきというか卒業のタイミングについて悩んでいます。
IPOしたときと皆は言いますが、全部のベンチャー企業がIPOできるわけではありませんし、かといってこのままずるずるいるのも違う気がしています。
回りにもベンチャー企業勤務はそれなりにおり、情報交換を随時していますが、正直なところベンチャー企業なのか単なる町の中小企業なのかわからなくなってくることすらあり、ますますいつまでいるんだっけ?という疑問が頭をよぎります。
社風もよく、給与も大手企業勤務の友人と同等かむしろよいぐらいですし、これといった不満があるわけではなく、このままずるずるといってしまう気もしつつ、でもそれが正解かどうかわからないという状況です。
原点をただせばキャリアアップして経営に近い立場でやりたいという思いがあるので、本来は転職とか攻めのアクションを起こすべきだとは理解していますが、どういったタイミングを起点とすべきかアイデアをください。
会社員 佐々木

「IPO」はあくまでも会社のタイミング

職業人としての自分自身の成長や学びといった視点で考えるのがよいでしょう。自分にとっての成長機会の有無。これをベースに判断するべきです。IPOうんぬんは自分のタイミングではなく、会社のタイミングですから何もそれを起点とする必要はありません。

この連載の記事一覧はこちら

確かにIPOはタイミング的にもストーリー的にもわかりやすく、また勤務していた自分にとってはひと段落なのかもしれませんが、一職業人としてそのIPOなりが労働市場において評価されるかどうかは別問題です。

自分自身が会社の成長を牽引する立場にいたとか、IPOに係る実務の責任者をやっていたなど、自分の成長や実績とIPOが重なっていれば、ご自身の成長ストーリーと合わせて評価される可能性はあるでしょう。一方で、ただその会社に在籍していたというだけでは会社のIPOイコール自分の成長とは決して言えないでしょう。

次ページ「転職=攻めのアクション」は正しいのか
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今見るべきネット配信番組
  • コロナ後を生き抜く
  • 若者のための経済学
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT