転職で「後悔する人」「満足する人」の決定的な差 「昇進」や「成長」が目的の転職には要注意
最新の総務省『労働力調査』によれば、2018年の転職者(就業者のうち前職があり過去1年間に離職を経験した人)は8年連続で増加し329万人でした。
転職者比率(就業者に占める転職者の割合)は2018年平均で4.9%、年齢別にみると男女共に15〜24歳が最も高く、男性は10.4%、女性は12.2%と、20代前半以前の若手においてはおよそ10人に1人が転職しているという結果です。
もはや転職は珍しくなく、誰もがいつかは考えなくてはならないものとなっています。
なぜ転職は慎重に考えるべきか?
「転職するのが当たり前」になれば、転職時にモノを考えなくなります。転職が珍しいことなら、「なぜそんなことをするのか」と自分で考えますし、人にもきちんと説明しなければなりません。ところが転職が一般化すれば、誰もが「ああ、そう」と思うだけで、詳しい背景を伝えないようになります。
また、もし転職に失敗したとしても、次も転職できる可能性が高ければ、カジュアルな転職を繰り返す危険があります。もちろん人生をやり直せる機会があるのはよいことですが、転職は大変なリスクを背負うもの。本来はもっと慎重になったほうがいいのではないでしょうか。
転職を慎重にすべき理由はいくつかありますが、最もお伝えしたいのが、もう少しだけ我慢して待っていれば、転職をしようとする人が感じていた「壁」が破れたかもしれないということです。
転職者は現状に何らかの「壁」=「キャリアに関する障害物」を感じており、それがなかなか破れないから、自分が動くことで環境を変えようとします。その「壁」とは「昇進」や「給与」「能力開発」「人間関係」などいろいろありますが、とくにこのうち「昇進」と「能力開発」には要注意。なぜならば、転職によってこの2つはリセットされてしまう可能性があるからです。
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