「住みよさランキング2020」九州沖縄・中四国編 全国的にも安心度の高い都市が上位にズラリ

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ブロックの2位は人吉市で、1位と同じ熊本県の自治体がランクイン。人吉温泉や球磨川下りなどの観光資源を持つほか、稲作が盛んで米焼酎「球磨焼酎」の蔵元がある都市だ。

安心度で全国14位、利便度で同27位と、2つのカテゴリーで30位圏内に入った。安心度を詳しく見ると、「人口当たり病院・一般診療所病床数」が同5位で、「20~39歳女性人口当たり0~4歳児数」は同30位と、1位の合志市と同じ指標が高かった。

熊本県は安心度の高い都市が多い。総合評価で県内3位の水俣市は安心度で全国4位、ランク外の天草市は同2位、上天草市は同8位となっている。

ブロック3位は、鳥栖市(佐賀県)。鳥栖ジャンクションや九州新幹線の駅を持つ交通の要衝で、県内最大の内陸工業都市として成長してきた自治体だ。全市立小中学校で小中一貫教育を行うなど、教育に力を入れているのも特徴。富裕度で全国82位となり、「人口当たり法人市民税」が同24位となり、「財政力指数」も同100位内に入った。

交通の要衝が県内トップにランクイン

熊本、佐賀以外の県を見ていく。

福岡県で1位となったのは福岡市で、九州・沖縄ブロックの9位にランクイン。九州随一の都市で、博多駅・博多港・福岡空港と、陸海空すべての玄関口が集まっている。利便度(全国30位)と富裕度(同56位)が高い評価で、「人口当たり法人市民税」は同22位となった。

長崎県で1位だったのは、大村市。世界初の海上空港である長崎空港がある自治体で、県内の市で唯一人口が増加している。

安心度で全国179位になり、「20~39歳女性人口当たり0~4歳児数」が最も高い指標で同34位だった。長崎県内のほかの市に注目してみると、県内2位の島原市と同3位の松浦市は大村市よりも安心度の評価が高いとわかる。また、表に載っていないが、長崎県の13市のうち8市は安心度において全国50位内に入った。

大分県の1位は、温泉地・由布院で知られる由布市だ。安心度は全国3位で、「人口当たり病院・一般診療所病床数」と「老年人口当たり介護老人福祉・保健施設定員数」「人口当たり刑法犯認知件数」はともに同20位台である。

宮崎県の1位は、全国有数のサーフスポットがある日向市。利便度で全国52位となり、「人口当たり飲食店数」の評価が高く同41位だ。

鹿児島県では、熊本県と隣接する出水市が1位になった。安心度が全国74位と高水準で、「20~39歳女性人口当たり0~4歳児数」の評価が高かった。熊本県や長崎県と同じく、安心度が高い都市は鹿児島県にも多く、19市のうち15市が100位圏内だった。西之表市は安心度で全国1位である。

沖縄県の1位は、市域の約1割を米軍用地が占めている名護市だ。安心度が全国45位と高く、特に「20~39歳女性人口当たり0~4歳児数」は同18位だった。

次ページ続いて、中国・四国の上位を解説
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